3.であっちゃった。
 

 いつもどおりだ。

 いつもどおり、ボロボロだ。

 それが、役目で、ウンメーだ。うん。そんなもんだ。

 でもそれは俺にとって幸でも不幸でもないし、どーでもいいんだけども。

 今日はさっさと去っていった手足。

 だから俺はゆっくりと立ち上がろうとしていた。

「ねえ」

 そこに、幼い声がとんできた。

「どうしてていこうしないの?」

 抵抗・・・?

「人間サンドバックなんだって?」

 中途半端な髪と整った顔。

 ぴょいんとコンクリートの飛びはねて、そいつはにやにやしている。・・・なんかへんな奴。

「あははっ!なんでなんで殴られっぱなしなのぉ?へんなのへんなのぉ~!」

 うるさいな・・・

「んんん?もしやそうすることで、とうとい存在にでもなれるのかねぇ~?!」

「お前殴りに来たんじゃねぇの?」

「今日の面白いを探しに来たのさ~なんかある?」

「俺を殴るとかしにきたんじゃねえの?言われたとおり血の通ったサンドバックですよ?」

「私別にそんなんたのしくないや~だって君1人いなくなったって人類はめつぼーしないもん」

 人類滅亡?

「へへ~地球にいらないよね?」

 とっても楽しそうにそういうそいつは俺をのぞきこむような格好をしている。

「ねーねーしゃべってしゃべって」

 どかっと地面に腰を下ろして少女は言った。

 ゆさゆさとゆらされる。

 なんで俺は見ず知らずの奴にこんなにまでフレンドリーな態度をとられているんだよ。なにをしたっていうんだ・・・。

 こいつは何がしたいんだ?

「なんか用なのか?」

「しゃべった!」

 何だよその反応は。

「なにがしたいんだよ?」

「しゃべって!」

「しゃべってんだろ?」

「違うよ。今からお兄ちゃんが宇宙人じゃないか調べることにしたから!」

 ・・・ん?

 宇宙人?調べる?

「だから、もういじめられなくてもいいよ」

 は?

「私お兄ちゃんの友達になった。今なった!」

「ちょ、ま・・・」

 それはそれである意味今までが肉体を壊すことで満足させてきたのに対して精神を壊しそうではあるけど、それで満足するのか・・・?

「あのねぇ!人がいじめられてるのを見るのってね・・・」

 にっこりとした顔から出ちゃ行けないオーラ・・・。

「すっごくイラっとするんだよぉ?」

 顔の右の壁に何かがすごい速さでめり込む音がする。

 目を動かして、見る。・・・それは少女の手だった。

 うそだろう?

 壁から抜いた手から落ちるコンクリのかけら。同時に俺の中で何かが壊れていった気がした。

 どーでもいーけど・・・これもウンメー?

 

 

 

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